独り善がりの人生

足りない頭で考えます

モタキが軽(S660)でビーナスラインを走った話

 いつの間にかマッチングアプリや街コンでうまくいかないことばかりを書いていたし、そういった話がウケるのだろうとは思うが、今回は書かない。 

 新型コロナウイルスの感染者数がモリモリと増えているこのご時世、のんきに旅行など行っている場合ではない、と思いつつ11月の3連休のうち2日間はホンダのS660(6MT)をレンタルし、人混みを避けつつ長野を放浪していた。

  S660の特徴はオープンカーであること、も一つだが、駆動方式がMR*1であることも一つ。

 クルマはどうやら、動力性能を求めていくとエンジンの位置が前から後ろになるらしい。そういえばレーシングカー諸々はエンジンが座席の後ろが多い。また、初代からずっとFR*2を採用していた車が最新型でMRを採用したことも記憶に新しい。 

シボレー・コルベット スティングレイ(MR/8AT)【海外試乗記】 宣戦布告の一撃 - webCG 

 

 今回は11月21日(土)の夜に車をレンタル後、下道を走り長野県佐久市の某ホテルで一泊。22日(日)早朝に出発、ビーナスラインを経由して霧ヶ峰、美ヶ原高原美術館へ向かった。

ビーナスライン - Wikipedia

 

  22日は早朝から屋根を外し、霧ヶ峰へ向かったが、当然ながら寒い日のオープンカーは寒い。気持ちよさもあるが、もっと防寒対策をするべきだったと後悔し、1時間ほどで屋根を戻した。霧ヶ峰の山小屋「ころぼっくる ひゅって」に寄り、ボルシチセットを食べて志摩リンになった。パンもお肉もやわらかく、冷えた身体に沁みこむ温かさで大変美味。

カフェ | ころぼっくるひゅって | 霧ヶ峰の小さな山小屋

 

 その後、ビーナスラインをひたすら登り、美ヶ原高原美術館へ向かったが、冬季休館中だったので、トイレで用を足し、美術館を後にした。霧ヶ峰へ戻り、グライダーを眺め、お昼ご飯を食べ、屋根を開いて帰った。帰路で事故渋滞にハマったが、無事返却。

 S660は軽のスポーツカーであり、名前の660も軽自動車の排気量660ccが由来。エンジン自体はN-BOXと同様のものとなっているが、改良されているとのこと。アクセルを踏んでみて特に遅いと感じることもなく、視線の低さも相まってむしろ速く感じた。*3また、ターボなので、ブローオフバルブ音が鳴るのだが、アクセルを離すと「パシュッ」と聞こえるのがまた気持ちが良い。

 シフトフィールはレバーを手首で動かすことができ、カチッと入る感覚は気持ちが良い。クラッチペダルは軽いわけでもないが疲れない程度の適度な重さという印象。足回りは固めではあるが、路面の凹凸ではサスペンションが機能するため極端に突き上げられることはない。タイヤが普通の軽自動車より太く、さらにハイグリップな銘柄を履かせているので、コーナリング時はスピン等するリスクも低い。

 普段はスポーツカーに乗らないため、視線の低さには戸惑ったものの、後方視界以外は特に問題もなく、正直なところ誰でも乗ろうと思えば乗れる良いスポーツカーという印象だった。

 そんな車でビーナスラインをワインディングすると楽しくないわけがなく、2速~4速のギアを使い分けながら軽快に、また美しい景色をチラ見しつつ楽しく走れたと思う。速いとは言いつつも軽自動車なので、安全な速度でスポーツドライビング気分を味わうことができる。

 

 と、いいところを書いたが、妥協が必要なところとしては車内の狭さと多く荷物が載せられないこと、屋根は手動で開閉すること、後方視界があまり良くない*4といったところ。とはいえ、正直ネガな部分は個人的に気にならない、荷物が載らないことも屋根が手動なことも、「そういう車だから・・・」と思ってしまう自分もいる。*5タイヤを4本を載せられないのはきついかもしれないが・・・

 軽自動車のわりに価格は200万円前後と高めだが、国産車では数少ないMRのスポーツカーを軽の税金で乗れるのはお得かもしれないし、一生独り身なので万が一今の車が乗れなくなったときの次の候補としては、ありな気もする。たのしかったです。

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おわり

*1:エンジンが座席の後ろで、後輪を駆動させる。今の車はFF(前にエンジンがあり前輪を駆動させる)が主流。

*2:前にエンジン、後輪が駆動

*3:比較対象が20年落ちのマーチということもあるが・・・

*4:その代わりドアミラーはワイドな印象

*5:今の自分の車は電動ドアミラーの開閉がうまくいかなくなっているが、「まぁそういう車だし・・・」で済ませている。