モータースポーツはレースで培った技術を市販車にフィードバックする場だった。かつてアウディは各車輪のトルクを適切に分配し、パワーを無駄なく路面へ伝えるフルタイム4WDの機構を持つアウディ・クワトロをWRCに投入し、勝利を重ねていった。かつてパートタイム式で悪路を走る以外は使い勝手が良くないとされていた4WDだったが、クワトロの出現以降は他のメーカーも追随し様々な市販車にフィードバックされていった。
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私はアウディでもなければクワトロでもないが、マッチングアプリで得た経験や感想を他の人に伝えて、他の人の人生に何かしらフィードバックしようと、空虚なメッセージを異性に投げつけながら考えたのであった。
ポヤチスペック
pairs
マッチングアプリ最大手とも言えるアプリ。アプリの使い勝手に関しては他アプリと比較すると良い。趣味やライフスタイルが共通する人を探すコミュニティは多く、検索機能も細かく指定できる。マッチングアプリに興味がある人はペアーズから始めても良いと思う。
最大手なので当然ながら登録者数も多い。比較的マッチングもしやすいが、メッセージを投げても返事がないことや実は勧誘だったということも多いので注意が必要。
with
N国ブームに乗っかりN国の手法を賞賛していたことのあるDaigo氏が監修するマッチングアプリ。様々な診断をすることで、自分がどのようなタイプであるかをラベリングすることで、相性の良いタイプの人とマッチングしやすくなることを謡っている。
様々な種類の診断があるので活用していきたいところだが、活用したところで全くマッチングしない。いいねをしたところで足あとすらつかない。*2N国を賞賛する程度の人間など信用してはいけない。
使い勝手はpairsほどではないが、良いほうだと思う。
お得なこととしては、少しだけ安価に業者にマッチングアプリのプロフィール写真を撮影してもらえること。マッチングアプリのために撮影した自撮り以外なかったので業者に頼んで撮影してもらった。素材は悪いが業者の撮影テクニックと加工テクニックで幾分かマシになる。何も得られなかったが。
タップル
記憶が薄れているが、趣味での出会いを前面に出したアプリだった。他の人と趣味の共通点がある人はうまく活用できると思う。私は人と合う趣味がなかったのでマッチングすることなく退会した。
仕事でホテルに泊まったとき、アベマプレミアムが見られたのでアニメを見ていたが、途中でタップルの広告が流れてきたので死んだ目で眺めていた。鬼滅の刃でも読んでいれば良かったのだろうか。
Omiai
現在利用しているアプリ。価格が他のアプリより若干高め。勧誘行為を働いた人はイエローカードが出たり、強制的に退会させられるので面白い。勧誘だろうなと思いつつメッセージをやり取りしていた異性から「やっとまともな人に会えそう」とメッセージが送られた直後に、強制退会させられて笑いが止まらなかった。ある意味、他のアプリよりしっかりしている印象。
使い勝手は悪い。検索機能も他と比べると細かく設定はできず、コミュニティ等もない。マッチングアプリは毎日無料でいいねを送れる人が何名かおり、他のアプリでは一度いいねを見送ってもその日中であれば何度も見ることができる。しかし、Omiaiはいいねを送るか見送るかで、見送ると二度とその人を閲覧することはできない。また、会員の人気によって消費されるいいねの数が違う。ある人は1いいねを消費するが、人気者は1回に消費するいいね数が増えていく。最大10いいね。すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等であるはずなのに、アプリでは平等ではないようだ。適当に投げているといいねが枯渇する。というか、した。
写真
友達に撮ってもらった写真が良いとはよく聞くが、友達がいない人は他撮りなどない。そんな人は業者に写真を撮ってもらうのも一つの手。7,800円を払って街でヘンテコなポーズを撮ってもらうのだ。写真を撮っても無駄金になる可能性は否めないが、きっとFaceAppで加工した瞬間だけは撮影して良かったと思うはずだ。
メッセージ
異性は多くの人とメッセージをやり取りをすることもあるため、返事をすることもかなり大変だと思われる。そのため、こちらがエイヤコラと質問を考えて投げても一言だけだったり、質問がないことはしょっちゅうある。相手の望みどおりさっさと消えるも良し、根気良く質問をするも良し。結局続かないのでさっさと消えたほうが無駄な労力を使わなくて済むが。
1年やってみて
自分がいかにモテない人間か、よく分かった。マッチングアプリは、もうやめよう。結婚したいわけではないけど、結婚相談所に、無料相談へ、行って、みよう、かなぁ。
F1のシートは金を積めばシートが確保できるけどマッチングアプリは金を積んでもパートナーを確保できない マッチングアプリはモータースポーツ以下
— ポヤチ (@poya_chi_3) 2020年7月17日
おわり