独り善がりの人生

足りない頭で考えます

レジャーランド厚木 その2

この記事は前回のレジャーランド厚木 その1 - 俺をママにしてくれの続きである。

前回記述したとおり、この記事ではレジャーランド厚木で遊んだレースゲームの感想を述べていきたいと思う。さらなるゲームの詳細は自分で調べてほしい。

 

スリルドライブ2、スリルドライブ3

かつてコナミが稼動していた有名なレースゲーム。このゲームは個性豊かなレトロなレースゲームの中でも、特に個性的と言えよう。一般車両も走るヨーロッパ、アメリカ、日本の公道でレースを行う。公道での危険な運転に事故は付き物であり、このゲームでは事故を起こせば大きな悲鳴と共に、その様子が事故の種類、被害金額と共に数回リプレイで流される。思いもよらぬ方向から車が現れ避けきれずに衝突、クラッシュしたライバル車に衝突、後ろからの衝突、港から転落といった様々な事故がプレイヤーを待ち構えている。事故を避けるためには慎重に走らなければならないが、レースをやっているのでライバルよりも速く走る必要もある。時には事故を恐れぬ大胆さが必要となるだろう。また、プレイヤーの運転によってゲーム終了時の評価が変わるのも面白い。

「レースゲームなんてグルグル回っているだけじゃないか」という方や、「マリオカートしかやらない」という方は見かけたら一度遊んでもらいたい。簡単なゲームとは言えないが、公道での危険な運転や小型の車から大型車両といった豊富な車両など、アーケードのレースゲームにはない、面白い体験ができるだろう。

 

D1グランプリアーケード

実際に行われている、ドリフトの技を競い合うモータースポーツである全日本プロドリフト選手権(D1GP)が題材のタイトーが稼動していたレース(?)ゲーム。実際の競技が題材なため、登場する車両も実際に競技で活躍したものが登場する。D1グランプリがスピードやタイムを競い合うものではなく、ドリフトを競い合うので、ゲームもドリフトがメインとなる。ハンドル、アクセル、ブレーキ、ハンドブレーキを駆使してドリフトの状態に持ち込み、指定された部分をドリフト走行していくとスコアが上がっていくようなゲームだ。一台でドリフト走行をするモードもあれば他の車と一緒にドリフト走行をするモードもあるようだ。

個人的にはD1GPはモータースポーツの中では好きではないのだが、かなり楽しめたゲームだ。ドリフトができるとやはり楽しい。難点としては、あまりにもニッチすぎる、ということだろうか。純粋に速さを競うものではないので、とっつきにくさはあるのかもしれない。

 

・デイトナUSA2

これをやるために厚木まで行った。アメリカで大人気のモータースポーツであるNASCARが元ネタのセガが稼動していたレースゲーム。また、一作目の光吉猛修氏の歌を連想する人も多いだろう。これはその2作目である。車種が一作目よりも増え、コースは初級、中級、上級に加え、その3つを繋げたMIXコースもあり、パワーアップしたと言える。

通常は初級コースが8周、中級が4周、上級が2周走るのだが、レジャーランド厚木ではエンデュランス(所謂耐久レース)に設定されており、初級40周、中級20周、上級8周、しかも燃料とタイヤを消耗しながら走ることとなる。燃料の減少とタイヤの磨耗があるため、どのタイミングでピットインするかを考えながら、尚且つ集中力を切らさずに走らせる必要がある。通常でプレイしたことのある方は、必ず一度、初級で遊んでもらえたら、と思う。なぜなら、コース上にクラッシュ等の危険な状況が存在すると振られるイエローフラッグが振られ、ペースカーを先頭に隊列を整えて走る光景を見ることができる。このときがピットインのチャンスであると共に、ゲーム内では新鮮で面白い光景なのだ。それを抜きにしても、個人的には雰囲気、音楽、車、コースと気に入っているゲームであり、とてもオススメだ。

 

NASCAR ARCADE

デイトナUSA同様、セガが稼動していたが、今度はNASCARそのものが題材となっている。1999年のNASCARの選手と車両が収録されており、挙動もよりリアルとなっている。また、NASCARというモータースポーツの性質上、ドラフティング(スリップストリーム)がより重要となっていると思われる。一見オーバルのコースをただぐるぐる回っているように見えるだけでも、実際はライバル車など(NASCARでは同じチーム同士が協力し合うこともある)のケツにピッタリとくっつくといった駆け引きがあり、面白い。また、故意ではなくとも接触してライバル車が外に膨らんでクラッシュさせることが可能だ。

難易度は高く、ハンドルも重いが、完成度が高く面白いゲームに仕上がっている。

 

これらが、レジャーランド厚木で遊んだレースゲームだ。他にも二つほど遊んでいないゲームがあるため、またいつか行ったときにでも遊ぼうと思う。

ゲーセンのために遠い厚木までわざわざ行ったのだが、個人的にはそれを上回る充足感を得ることができた。レトロなレースゲームなんて人生で役に立つこともなく(ゲーム全般がそうだが)また筐体や同好の仲間も少ない。面倒な人間なので秋葉原でデイトナUSA2を夢中になって遊んだ後に「これがいったい人生に何の役に立つんだ」と本気で悩んだこともあったが、古いゲームはいつなくなるか分からない。やりたいな、と思っていた翌日にはなくなっているのかもしれない。ならば、悔いの残らないようにたくさん遊ぶのが一番だろう。やらずに後悔よりやって後悔するべきだ。そんなことを再認識した一日であった。